2012年9月29日土曜日

近景。

(Nikon D300 + AF-S NIKKOR 16-85mm + SB-800)


 着々と、フィルムで撮り続けています。

 しかしその次のステップ、

 大きくプリントするものの選別が難しい。

 とりあえず、なんでもプリントしてみれば良いのだけれど、

 そう、安くも無いから躊躇してしまう。

 ためらう事無く行動に移せる一枚一枚を、

 撮り続けていかなきゃいけない。


 ローライフレックス、M5、ペンタ67、

 この三つに捕らえて収めたいイメージが固まってきたから、

 あとは本当に、パズルにピースをはめ込むかの様に、

 慎重にイメージを、シャッターで固着させるだけ。


 言うのは簡単。

 ああ、なんて難しい。

 息苦しいほど刺激的で、翻弄される。







 写真の勉強は、結局人の写真を見るしかない。

 大好きな荒木先生の言葉だそう。

 貪欲に、勉強しよう。


 上の写真、デジタルですが、

 早く形になって、お披露目出来ると良いですね。


 どこか遠くへ、写真を撮りに行きたいな。

 これで九月も終わる。



2012年9月27日木曜日

それは幻ではなく、胸が痛む姿。

"無題" (LEICA M5 + Summarit 50mmf1.5 / FUJI NEOPAN400)


ルートサムワンマンライブの撮影も無事に終えて、

今年も残すところあとわずか。

駆け足しないと人生が終わってしまう。


おまけに、駆け足でアーティスト写真の依頼も一件こなして、

また、新しい感覚というか、刺激をもらって気合いが入る。

若くたって、光ってる子はすでに光ってる。

そう思う。

あとはその光を、何色に光らせたいのか、

影とどう付き合うのか。

それは今も僕を悩ませるし、

人生をつまらないもので無くさせる、

やっかいな欲望。







 日々心に触れては無情に去っていく何かを、

 どの道具を使って、どの形にまとめるのか、

 作業を延々と続けていく。

 そこに写るのは幻ではなく、単なる写真でしかない。

 ただただじっくりと、じっとりと汗を掻きながら、

 そいつに向けてシャッターを切る。

 まだ、写らない。



2012年9月20日木曜日

それは本当に幻だったのか。

"無題" (LEICA M5 + Summarit 50mmf1.5 / Kodak PORTRA400)


 想像していた以上に、体は疲れていた様で。

 この場合の体とは、肉体と精神、合わせたもの。

 しかもべったりと、こびり付いたカビのような

 黒っぽい疲れ。

 すっきり落として、またリフレッシュしたいもの。



 何気なく部屋を見渡すと、ずいぶんと物が増えた。

 洋服、本、カメラ、ゴミ、なんじゃかんじゃ。

 残していたものも、もういらないなと思ったり。

 思い切って、今日は一袋、明日も一袋と捨てて、

 部屋も少しずつリフレッシュ。身軽になりたい。


 最近はとある文筆家さんのブログにはまっている。

 さすがに文章が上手いし、何気なく撮ってある写真が

 実に文学的というか、写真っぽさもあって、

 とても勉強になる。


 誰でも写真家になれる時代。

 誰でも写真家と名乗れる時代。

 だから僕は、アマチュア写真屋。







 足元がちゃんと見えているかと言われれば、

 正直、あんまり自信は無い。

 あるのは、

 それでもやるしかないという、

 逃げないという、意地だけ。


 今、新しい撮影を二件頼まれていて、

 久しぶりに映像製作も、二件頼まれていて、

 やり残したものも、一件あって、

 また、自分を試されている。

 夏の終わりって、そういう時期。

 みんながまた、新しく一歩前へ踏み出そうって、

 力が湧き出す時。

 だから、僕もその波に乗りたい。







 そろそろ日没かな?と、思って外へ出てみると、

 薄明るい夕闇と共に、すでに三日月が小さく光ってる。

 あわてて部屋に戻って、カメラを持って、

 もう一度、廊下の端まで。

 絞りを開けて、シャッタースピードを抑えて、

 無限遠で、レンズを三日月へと向ける。

 まばらに広がった雲の隙間から、時折顔を出す月と、

 10分くらいにらめっこしながら、静かなシャッターを5枚ほど切った。

 果たして。


 しかし、なかなか写真が、僕の手元から離れていきません。

 いつ見ても、確かに、僕が撮った写真のままでしかない。

 それが現実だったのか、幻想だったのか、

 思い出せなくなるような、そんな写真が撮りたい。


 ご飯を食べて、それなりに食欲を満たしたら、

 今度は活字欲が出てきた。

 文字で満たされたら、今度は画像が見たくなるだろうから、

 写真集を見て満たされたら、今日はもう寝よう。


 明日起きて、満たしたはずのものが消えていたら、

 本当に足りなかったのは何なのか、

 その答えを導き出すヒントが、

 見つかると良いな。





2012年9月18日火曜日

back to basic.

"無題" (LEICA M5 + Summarit 50mmf1.5 / Kodak PORTRA400 補正無し)


 元祖補正無し芸人の逆襲。

 誰が呼んだか。(笑)


 出来ないことが出来るようになる自己満足に浸るより、

 自分が得意としていた事にあぐらをかいて忘れてはいないか、

 たまに振り返ることも大切だ。


 驕っちゃいけない。


 それにしても、

 まだまだ暑いですね。


2012年9月16日日曜日

bakepen nostalgie.

"bpn.1" (Pentax67 + Pentax 105mmf2.4 / fujipro400)


 なかなか仕事も、それ以外も忙しく、

 思うように写真を撮る時間なんて作れませんが、

 だいたいみんな、そんなようなもの。

 音楽の人たちだって、みんな頑張ってる。


 そんな僕を動かしてくれるのは、やはり、当然、カメラ。

 常に身の回りにある事で、

 ふとした時にスイッチを入れるのが、楽。

 怠け者が、怠けないで済む。
 

 この夕陽が見れる場所は、僕の家から急な坂を、

 約30分ほど登った所にある。


 カメラは軽い方が気軽に撮れるかも知れないけれど、

 重たい方が気合を入れて撮るかも知れない。

 そういう意味では2.5kgは、

 価値のある重さだ。



2012年9月11日火曜日

夏の終わりに思うこと。(長文御免)

"最近の画" (IS03 mobile phone)


 長いスランプに陥っていました。

 スランプなんて、偉そうな事言えないアマチュアなのですが(笑)、

 本人にとっては大問題。辛い日々でした。って、

 まだ抜けたとも言い切れないので、油断出来ないのですが。。

 少なくとも、少しは良くなって来たように思います。


 兆しがあったのは忘れもしない、ちょうど一年前の夏。

 とある撮影を頼まれたものの、すでにスランプに陥り始め、

 撮影回数が激減していた頃でした。

 不安を自信で取り繕いながら、なんとか撮り終えたものの…。

 かつてから僕の写真を評価し、応援してくれていた方でした。

 結果は、すべて不採用。

 悔しさも当然ありましたが、何よりも、申し訳無かった。

 しかしそれもまた当然。今思えば、力不足以外の何ものでも無い。

 依頼をくれたアーティストさんの成長に、

 僕の成長が全く追いついてなかった。


 それからも、自分を騙し騙し撮り続けましたが、

 写真は騙せません。 苦渋を味わい続けました。

 撮る回数も減りました。

 同時に、ブログの読者も激減。

 今では一年前の、約3分の1までに減りました。

 そりゃそうだ。超売れっ子ならまだしも、

 アマチュア写真家のブログが月に更新一回って、

 やる気が無いとしか思えない。(笑)


 それでも撮るのを辞められなかったのは、

 やっぱり写真が好きだから、それだけでしょう。

 そしてたくさん悩み、たくさん本を読み、

 彷徨った末にローライフレックスと出会い、

 続けてライカを復活させて、

 やっとこさ、ぼんやりと、出口が見えてきたように思います。





 "maw.3" (LEICA M5 + Summarit 50mmf1.5 / TRI-X400)



 尊敬する歌い手さんに言われた言葉が、

 今も胸に刻まれています。


「ホッタさんの作品って、何ですか?いつも、頼まれて撮るのですか?」


 そう、僕には創作という意識が無かったし、

 また当然その為の力も無かった。


 そこで思い出すのがタツミコーチの言葉。


「そろそろ決め事をして撮っても良い頃かも知れないね。」


 これ一年半も前に言われてるんだけどな~。(笑)

 やっと、意味が分かり始めたように思います。


 仕舞いには先日恋人に、


「もっとたくさん写真撮ったほうが良いで。」


 はい、撮ります。(笑)


 とは言っても、もちろん仕事もあります。

 僕は別にカメラマンになりたい訳じゃなくて、

 出来ることならば作家志望で居たい訳で。

 偉大なる土門先生の言葉を借りるなら、

 仕事があるから写真が生き、

 写真があるから仕事が生きる、

 そうでなければならぬ、と、

 僕もそう思います。


 さて、

 タイトルで断わらせて頂いた通りの長文となりました。

 こんなブログ、

 それでもまだ見て下さっている方に、心から感謝を致します。

 ありがとうございます。

 これからも、どうぞ宜しくお願い致します。


 では、また。




2012年9月9日日曜日

Rolleiflex Complex.































"Rolleiflex Complex.1" (Rolleiflex Xenotar f3.5 / fujipro400)


 ローライフレックス。

 この四角いフォーマットには、

 人や生き物の一生や、

 生命にまつわるあれこれを、

 収めていきたいと考えています。




summer cloud.

"sky." (LEICA M5 + Summarit 50mmf1.5 / TRI-X400)


 まるで、沸騰しているかのような夏の雲。


 大写真家の荒木先生は、

 奥様が亡くなられたあと、

 毎日の様に屋上で、空と雲を撮り続けたのだとか。


 当たり前だけど、

 空も、雲も、毎日違う。

 当たり前だけど、

 君も、僕も、毎日違う。


 それが分かっているから、

 カメラを向けたくなる。



2012年9月7日金曜日

Mirrors and Windows.3

"maw.2" (LEICA M5 + Summarit 50mmf1.5 / TRI-X400)


 連日襲いかかる、ゲリラ豪雨。

 この恐い名前、いつからこんなに知名度を上げたのですかね?

 こういった、言わば"瞬間"にカメラを構えられる状況にあると、

 ついファインダーを覗きたくなってしまうのは、全く悪い癖です。


 写真を撮る時にいつも思うのは、

 写真が奪うものではなく、与えるものになるように、

 撮らなければいけないという、意識。

 写真は簡単に、人を傷つけるから。


 それにしても、

 ライカのモノクロは静かです。 

 ちょっともう引き返せません。



2012年9月6日木曜日

Mirrors and Windows.2

"maw.1" (LEICA M5 + Summarit 50mmf1.5 / TRI-X400)


 モノクロフィルムで撮ると言うことは、

 土門先生が言う所の色盲になると言うこと。

 そもそも、色の見え方なんてひとそれぞれ違う。

 付いてる目玉がみんな違うんだから当然。


 だから虫みたいに、

 かすかな光を求めて、

 暗闇で彷徨う様に、

 モノクロの写真を撮る。


2012年9月4日火曜日

Mirrors and Windows.

"mir.2" (LEICA M5 + Summarit 50mmf1.5 / fujipro400 補正無し)


 これからは

 自分の狙うタッチというものを

 固めていかないといけない。


 一枚の写真を仕上げる為に

 必要な事。


 そしてもっと人を撮りたい。



2012年9月3日月曜日

time runs.

























"jpl.3" (LEICA M5 + Summarit 50mmf1.5 / fujipro400 補正無し)


 朝でもない 夜でもない

 前へ進むでもない 後ろへ戻るでもない


 薄目を開いたまま

 ぐるぐる巡っては 彷徨い続けて


 何かを必死で探していると

 そんな感覚に陥る。



new window.2

"jpl.2"


 ローライフレックスとライカでは、

 被写体へ向ける姿勢が物理的にも、

 心理的にも違うから、

 仕上がりも違ってくるなあ。



2012年9月2日日曜日

new window.

"jpl.1"


 ここ最近、デジタルばかりでしたから。

 やっと本命。フィルムとじっくり向き合えそうです。

 まずは手始めに、こいつから。


 新しい窓が開きたいと、思ってはいるのですが。

 目標です。